日々の個別カウンセリングやグループCGを通して。改めて気づくこと。
事なかれ主義がさらに人を苦しめる、そう感じた事例がありました。
人生において、なんて理不尽な!と怒りがこみ上げてくることってありますよね。
その時、または少し時間が経ってからでもその感情を出さないでいると・・・
その感情にいい子ちゃん主義で蓋をすると・・・
いつまでも納得がいかない、長期にわたり引きずる、意欲がわかない、など
実はその後も尾を引き、問題が長期化・重大化してしまうことがあります。
その場を収める、
やり過ごす、
自分だけ我慢をする、
物分りのいいフリをする、
なかったことにしようとする、
無理に合理化する、
やたらときれいにまとめようとする。
表向きの制度や体制だけ整えても、心が、気持ちが、感情が追いついていないと
一見、それが得策のようですが、その心、気持ち、感情をそのままにしておいた結果、
何がなんだか判らないけれど望まない不快な状況が絡まった糸のように残存し、
他の事柄にも悪影響を与え、問題を長続きさせてしまいます。
特に生じた不快な感情や外部からの引き起こされた衝撃などは、
心が納得するまで、その感情を何度でも嘆き、怒り、落ち込む必要があります。
喪失の5段階や悲嘆のプロセス・グリーフケアでも言われている下記の5段階の行ったり来たりなしに、
急に受容なんて出来ないのです。
否認-怒る-取引-抑うつ-受容
どう対処するのか?相手に言うのか?訴えるのか?縁を切るのか?どう対応するかなんて、二の次。
今からでも遅くありません。
もし、あなたの中に、シコリ、があって、苦しい場合は、
自分のタイミングでいいので出しましょう。
判ってくれる人に、まず、話しましょう。
または、良かれと思ってお相手の感情に蓋をしてしまったままの人は、
その事にまず気付き、謝罪し、
お相手が心の声を取り乱しながらでも出せるように、
丁寧に寄り添いましょう。
例えば、我が子が勇気を出していじめられている、と訴えた時に、
「まぁ、相手もわざとじゃないんだから許してあげたら?」と友人知人、親に言われたら?
その子どもの気持ち、感情、怒り、情けなさはどこに行きますか?
その子どもの気持ち、感情、怒り、許せない、といった感情はその子どもの奥にいつまでも残りませんか?
誰かがその子の気持ち、感情、怒り、不甲斐なさ、に何度も何度も、寄り添って聴いて聴いて、共に嘆き、苦しみ、共感せずに、
「さぁ、元気出して、前を向いて!」と言われても、元気もでなければ、前も向けないでしょう。
やたらと、物分りがいい、体裁だけ整えることだけに走らないように。
理想は家庭内で感情を聴き合うこと、
精神的な味方でいること伝え合えたら良いのですが、
友人知人でも、専門家でも、誰でも良いので、
情緒的な味方になって、情緒的会話をする場を持ちましょう。
当団体がそんな場になっていたら嬉しく思います。
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