日々の個別カウンセリングやグループCGを通して。改めて気づくこと。
家庭内での小さな意見の食い違いってありますよね。
妻の意見、夫の意見、子どもの意見が違うことは自然なことです。
問題は、相手と違う意見を言うと、言い負かされる、イヤミを言われる、バカにされる、無視・黙殺されるなど、相手が不機嫌になるなどの非言語対応をとられるなど。
それ、人権の侵害です。アサーション権とも言います。
夫婦であっても、親子であっても、お互いの意見を認める。
人間関係の基礎。
これ、当たり前のことです。
「パパはそう思うんだね~私はこう思うのよ」
「〇〇(子ども)はどう思う?」
「そう、〇〇はそう思うのね~」
「それぞれの意見が違うけど、この件はどうしようか~」
といったような自他尊重のコミュニケーションが取れるか取れないか?
があなたの人生に大きな影響を与えます。
両親のコミュニケーションパターンを見て子どもは育ちます。
「自分が不機嫌・不快な気分の時は家族に当たり散らしてストレス発散していいんだな」
「自分がイライラしている時は目の前の人に理不尽に怒りをぶちまけてもいいんだな」
「威圧的に接した方の意見が通るんだな」
「不機嫌を撒き散らせば自分の思い通りになるんだな」
「ダダをこねればみんな言うことを聞くんだな」
を無意識に学び、親と同じようなコミュニケーションのパターンを身につけ、それを使って生きていくことになります。
正直、そういう人と一緒に居たいですか?
正直、そういう人って周りの人のことを幸せにしてるんだろうか?
まれに、子どもが
「我が家のそのコミュニケーションパターンが嫌なんだよヽ(`Д´)ノ」とか、
「違和感を感じてるんだけど!パパ(ママ)も自分の意見言いなよ!見ててイライラする!」とか、
「パパ(ママ)、たまにはママ(パパ)の意見も聴いて!ママ(パパ)を大切にしてよ!」
「ママ(パパ)をいじめないで!」とか「ママ(パパ)を攻撃しないでよ!」
と親に訴えたり、反抗できるお子さんならまだ少しの救いはあるかと思いますが
お子さんも小さな胸を痛めながら、
なんとか仲良くして欲しい、と願っているのです。
なぜなら、子どもには逃げ場がないからです。
我慢するしかないのです。
大人は、この人嫌だわ、と思ったら離れることができる。
ですが多くのご家庭が、
家庭内で大暴れする絶対的君主(非暴力であっても言語による暴力も含む)に応じるのも、
もう面倒で、
どうせ言ったところで言いくるめられて不愉快な思いをするんだろうな、とか、
どんなにがんばっても絶対的君主は自分の意見を押し通すんだろうよ、と、
配偶者も子どもあきらめ出し、
そのうち、意見も言わなくなり、
なるべく避けたり、
機嫌を損なわないように過剰に気を使ったり。
そして心の通い合う情緒的会話もなくなり、
要件会話と当たり障りのないうすっぺらな会話のみ。
抵抗しなくなった家族を見て、
絶対的君主は相手(家族構成員たち)はそれでいいと思っているんだ、
家族のために言ってやってる、
ワタシはオレは間違ってない!と、
おまえらのためだ!と、
いつでもワタシ、や、オレに合わせるのが当たり前!
になっていきます。
気づいていないかもしれませんが、
自分がその張本人になっていませんか?
または
自分がその支配下にいませんか?
断りたい場合や異なる意見を言う時には、
小さなNoを、早めに、溜めずに、ハッキリと伝える。
その積み重ねで人間関係のカタチが決まっていきます。
Noを言っても、相手と異なる意見を言っても、愛し愛される関係づくりは日々の積み重ねです。
まずは諦めずに、小さな小さなことからです。
もう、無理だなこれ、と思ったら精神的距離or物理的距離をとりましょう。
あなたの人生を生きてください。
理不尽なことにあなたの人生が乱され、振り回されることがないように。
少しでもなんだかおかしいな、や、不快だな、と思ったら
しっかりと、「驚き」、を相手に伝えましょう。
きっと何を言っても揚げ足をとられるでしょうから。
「え?!そういうこと言うの?」と驚くだけで充分。
余計なことは言わない。
相手にエサを与えないように。
そして、家庭内の絶対的君主以外の家族構成メンバーの間ではしっかりと本音で語り合ってくださいね。
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